FC(フランチャイズ)選びの成功法則(4)業態選定の方法 - アメリカ発のブランド

公開日:2015年03月24日

自社の経営資源不足を補い、強化する意味でフランチャイズビジネスでの独立は有効である、ということをお伝えしてきました。フランチャイズビジネスで独立するとはどういうことかはご理解いただけたかと思いますが、加盟・独立を検討している社長様から「どんなフランチャイズ業態で独立すれば儲かるの?」というご質問が大変多くございます。

そんなとき「儲かる儲からないではなく、何をして独立したいかのほうが重要だ」とか、「儲かるビジネスは独立する際の投資リスクも大きくなる。独立を考えるならリスクを小さく多店舗でフランチャイズ展開していきましょう」などとお伝えしますが、独立を考える人のなかにはそんなことはお構いなしの方もいらっしゃいます。

そもそも「何の業態で独立すれば儲かるか?」というご質問がでてくる時点で、どのフランチャイズビジネスで独立したいかというイメージが漠然としているか、ノーアイデアであることが大半です。今回は、独立を考えている方々のアイデア発想のガイドラインとして、弊社が注目している業態、ブランドの傾向をご紹介したいと思います。

記事提供:フランチャイズタイムズジャパン

目次

アメリカ発のブランド

山口晃二(やまぐち・こうじ)

アメリカ発のブランド

アメリカトレンドへの追随 「なぜ弊社がアメリカのフランチャイズ業界誌の日本版を展開しているか」という理由に集約されるのですが「日本のビジネスはアメリカを追従する」傾向があるため、アメリカのトレンドが、日本ビジネスの将来像をあらわしていると思っています。

例えば、日本でも流行している女性限定フィットネス業態は、アメリカで15年前に興ったものです。飲食業でも、ケータリングのフランチャイズが急成長していますが、日本でも少しずつケータリングで独立することに注目が集まっている向きがあります。

そもそも「フランチャイズビジネスで独立する」ということ自体、アメリカで100年以上も前に誕生したもので、30余年の日本のフランチャイズビジネスの歴史には比べ物になりません。フランチャイズビジネスの歴史があるということは、その分多くのビジネスモデルや独立事例があるということです。

フランチャイズタイムズ・アメリカで発表している「Franchise TOP200」というランキング集が年に1回発行されますが、その上位にくる飲食業のほとんどは、日本でも成功しているブランドです。

アメリカ発のフランチャイズビジネスは、最近では、「ペットケアサービス」「フィットネスサービス」など、サービスに多くみられます。また小売ではセブンイレブン、飲食ではマクドナルドを代表格として日本導入は早く、日本でもトップチェーンとして確立されています。

また、「アメリカの独立・開業モデルを研究した上で業態開発したフランチャイズ」も注目に値します。例えば「中古不動産売買仲介専門サービス」や「シニアフィットネス」などはすでにアメリカで先行しているフランチャイズビジネスの独立事例をもとに研究し、日本流にアレンジして自社開発して展開しているケースはあります。アメリカのフランチャイズビジネスの成功事例をもって、業態の開発をしている点で、高い成功ポテンシャルがあると思われます。

フランチャイズビジネスの醍醐味は「ビジネスの成功が実証されている事業に参入することで、合理的にビジネス展開ができる」点にあります。このようにフランチャイズ先進国アメリカのフランチャイズや独立事例には、見るべき点が大変多く、参考にすべきだと思います。

山口晃二(やまぐち・こうじ)

株式会社フランチャイズタイムズ・ジャパン代表取締役

アメリカ最大手のフランチャイズ業界誌の日本版を展開。事業意欲ある経営者に対し、最適なフランチャイズ情報の提供と出店サポートを行なうことで、加速的な事業成長戦略を提案、支援する。