気になる業界、まるごと理解! 業界別 特化セミナー(コンビニエンスストア) 【4/4】
公開日:2020年04月01日
【セミナー内容】
フランチャイズで起業・独立を考えられている、個人の方の間では長らく「4つの業種」が高い人気を誇ってきました。「学習塾」・「介護」・「美容/健康」、そして今回ご紹介させていただく「コンビニ」業種です。不動のトップ4としてその一翼を担ってきたコンビニ、その魅力を【全4回】に渡ってお送りさせていたただきます。
【バックナンバー】
目次
4. タイム・コンビエンス、未来の展望
最初に答えをお伝えすると、コンビニ業界は今後も成長を続けると考えられます。
確かに今のままですと近い未来、頭打ちになるのは明らかです。
しかし、ここまでお話させていただいたように、コンビニの歴史は進化の歴史です。
4-1. キーワードは「健康×地域密着」
次の10年、コンビニのキーワードは「健康×地域密着」です。
具体的な競合業界をあげると「ドラッグストア」・「配食サービス」
そして「飲食店」・「百貨店」業界へのさらなる進出が予想されます。
それではなぜ「健康×地域密着」が今後のキーワードなのか?
4-2.ターゲットを若者からシニアへ
答えはコンビニ誕生から今年でおよそ、45年を迎えることと関係しています。
思い出して下さい。45年前、生まれたばかりのコンビニ業界を熱烈に歓迎した人たちを覚えていますか? そうです。当時の若者たちです。
10代・20代だった彼ら、彼女らも今や50代・60代を迎えようとしています。
この年代以降の特徴として、コンビニに対してアレルギーがないことがあげられます。
それ以上の年代となると、いくら近くて便利とはいえ、定価で商品を買うことに抵抗があったり、出たばかりのコンビニの総菜の味に対して良いイメージを持っていない方が少なからずいらっしゃいます。
対して、この年代以降の方についてはコンビニで買い物をすることにほとんど、抵抗を感じない世代なのです。私の両親もちょうどこの世代に当たるのですが、当然のようにコンビニでご飯やお菓子、ジュースなども買ったりします。
それと今後の成長がどう関係するのか?
今、コンビニはこの世代に向けて、少量サイズのお惣菜・チルド商品のラインナップを拡大しています。
今後、第一次コンビニ利用者と言える人達がシニアになるにつれて高まっている「近くで、少量で、おいしいものを食べたい」というニーズを叶えようとしているのです。
遠くのスーパーまで買い物に行くのも一苦労。
スーパーで野菜をまるごと1つ買っても食べきれず、冷蔵庫で腐らせてしまう。
特に近年増え続けている、夫婦2名の核家族などがその典型例です。
現在、この層に対して「配食サービス」が非常に受けています。これは毎日、食事を家まで運んでくれるサービスです。最大手の企業については年商にして30億円を超すまでに急成長を遂げています。しかし、決められたお弁当が届けられるこのサービスは良くも悪くも、自分の好みを反映することが難しいです。
4-3. カギはやはり「シニア」層
コンビニはこの配食に対するカウンターとして、届ける代わりに近くだから来て貰おう。
少し遠いけど種類も豊富で、自分の好きなものを食べることが出来る。このコンセプトをぶつけようとしているのです。
そして、お医者さんや介護関係の方にも少なからず、遠くのスーパーやデパートまで行って万が一、怪我や事故に合う。大量に買った商品を食べきれずに腐らせてしまうよりも、近くのスーパーで必要な時に、必要な量だけ、コンビニで買うことを推奨している方もいらっしゃいます。
このように進化を続けてきたコンビニ業界と今後も、「シニア」を軸として伸び続けるでしょう。